俳優の神木隆之介はきょう5月19日が誕生日で、25歳になった。この年齢に驚く人も多いのではないだろうか。
ちなみに彼と同じ1993年生まれには、菅田将暉、福士蒼太、野村周平、吉村界人、竜星涼など、近年めざましい活躍を見せている俳優がきら星のごとく並ぶが、子役出身(デビューは6歳)の神木はこのなかでもっとも長い芸歴を持ち、それでいて、いまだに10代の役を演じて誰よりも違和感がない。
“声変わり”をスムーズに乗り越えた
男の子役は、おそらく声変わりするころに大きな転機を迎えると思うのだが、神木はその時期を人々に意識させないほどスムーズに乗り越え、いつのまにか思春期の少年役がハマる俳優になっていたという印象がある。
ドラマ『風のガーデン』(2008年)では知的障害を抱える少年、映画化もされたドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(2010年)では超能力を持つ謎の少年、さらに高校卒業まぎわに撮影された映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)ではスクールカーストの最下層に位置する文化系男子をそれぞれ好演し、10代にして演技の幅の広さを示した。
声優としても、子役時代の『千と千尋の神隠し』(2001年)をはじめ、『サマーウォーズ』(2009年)や大ヒットとなった『君の名は。』(2016年)など多くの劇場版アニメに出演している。