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「人間としていかがなものか」
昨年は渋谷区が強い規制を設けると発表したなか、その他の区は大きな制限を設けておらず、賑やかなハロウィーンを楽しみたい一部の人が新宿へと流れ、騒ぎとなった。
そうした事態に対し、吉住健一新宿区長は10月7日、日本外国特派員協会での記者会見において「勝手に集まって騒ぎ、街を汚して帰っていく。人間としていかがなものかというイベントになっている」「ただ来て勝手に騒いで、勝手に散らかして帰っていく。非常に異質な現象ですので、そういったことは厳に控えてほしい。ハロウィンにあたって、わざわざ新宿に来なくても結構ですと正直思っている」と強烈な苦言を発信。歌舞伎町1丁目と新宿3丁目の一部に路上飲酒の制限を実施するほか、酒などの販売自粛要請を行うと発表していた。
そして、2023年に騒ぎの中心になっていたシネシティ広場を今年は閉鎖した……が、ハロウィーンを楽しもうとする歌舞伎町の人々はただ単に周囲の道路に押し出されるかっこうで思い思いに楽しんでいる様子だった。
仕事中にもかかわらず取材に応対してくれたピエロ姿の男性は「このあたりの店で働いているんですけど、今日はとにかく治安が悪いですね」とこぼす。