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殴り合いの喧嘩が勃発

 実際、取材中にも、男性グループ同士が口論となり、殴り合いの喧嘩に発展するトラブルが発生。外国人観光客らがその状況を指笛や歓声で煽りながら、スマートフォンのカメラを向け続けるという状況に遭遇した。

複数対複数の喧嘩が勃発。警備員が仲裁に入り、大事には至らなかった ©文藝春秋

 しかし、歌舞伎町に慣れ親しむ人にとって、そうした騒動は日常茶飯事なのか、トラブルはすぐに収拾し、数分も経たぬ間に、各々が各々のハロウィーンを楽しみ始めた。

 トー横脇の路上で髪を整えていた方に話を聞く。

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「こっちによく飲みに来ていて、友達も多いですし、渋谷のハロウィーンはオワコンだと聞いて、消去法で新宿に来ました。

中性を目指して身を飾っているという男性。別の用事に合わせて長野から東京を訪れているのだという ©文藝春秋

 4、5年前までは渋谷のハロウィーンに行っていたんですけど、こっちの方がまだ人が少ないじゃないですか。全然歩けるんで。それが新宿に来た一番の理由かもしれませんね。

 心は完全に男の子なんですけど、もともとこういう可愛い格好が好きなんですよね。俗に言う地雷系みたいな?」

©文藝春秋

 首長のメッセージは響かなかったのか、今年も多種多様な人々が数多く渋谷、新宿には集った。

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