カメラマンに囲まれる女性
「規制しても結局こうなんだという感じはありますよね。場所を移動しようとしても、撮影してくる人がたくさん集まってきちゃって、身動きとれなくなっちゃったりして。なのにセキュリティはウチらに『その場を移動しろ』って言うんです。ウチらより周りの人を注意してほしかった(笑)。
結局、一人ひとりの意識の問題なんだと思うんですよね。お酒の制限もそうだし、まずは自制心を持つことが大事なんじゃないですかね」
こうした状況を、さらに若い人々はどう考えているのか。密集地帯から少し離れた場所で彼女と待ち合わせ中だという青年に聞く。
「いま20歳の大学生で、今日は都内から来ました。友達も誘ったんですけど『いや、いいわ』って言われちゃって(笑)。彼女と二人で渋ハロを楽しむ予定です。
ハチ公前だったりセンター街は、ふつうに歩いていたとしても『止まらないでください!』っていうセキュリティの声がすごいですよね。でも、それも仕方ないと思っています。
とにかく、事故が起こったらダメ。ジョーカーのコスプレをしてはいますが、『何も起きないといいな』と」
なお、規制区域を少し外れた場所に店舗を構える飲食店従業員は「今日は、いや、今日だけじゃないですけど、あからさまにコスプレしているような人は店に入れていません。お店で酔っ払われるのがそもそも嫌ですし、今日の方々のテンションはその何倍も厄介そうじゃないですか」と、笑いながら語る。
一方、話を聞いた店の斜向かいにある飲食店では、店前の看板に「コスプレ着用のお客様ドリンク500円」との記載が。渋谷という街の懐の深さ、おおらかさのようなものが現れているように感じられた。