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しっかり者のイメージな彼女の “意外”な面

 周囲のONCE(※ワンス=TWICEファン)の知人達にも「モモの好きなところ」を聞いてみた。するとダンスへの賞賛は当然ながら、ある共通のワードが返ってきた。それは「意外と面白キャラ」だということ。この“意外と”にもポイントが隠れている。ストイックな努力家で「ダンシングマシーン」――しっかり者のイメージがあるからこそ、人間味ある天然な一面がより引き立つのだ。

TWICE。(左から)モモ、ツウィ、ジョンヨン、ジヒョ、ダヒョン、ナヨン、サナ、チェヨン、ミナ ©getty

 時折ファン向けの動画配信で見せる「ギャハハ」という豪快な笑い声や、ふとした時に出る関西弁での率直なトークも魅力の一つ。かつてある密着番組で、韓国人メンバーの言葉を「~やんか」と関西訛りの日本語で通訳し、その場の皆が爆笑していたシーンも印象的だった。

 そんなモモを面白がり、一緒に盛り上がれる他のメンバーにも愛を感じる瞬間が多い。TWICEメンバーはそれぞれの形で皆がグループの「ムードメイカー」を担っているようにも感じる。

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©時事通信社

誰一人欠けることなく9周年を迎えた

 TWICEのプロデューサーであり自身も歌手として活動するJ.Y. Parkは、TWICEについてこう語っている。

「僕がTWICEを可愛がっている理由は、本当に真面目で優しいからです。彼女たちがデビューする時、僕は一つだけお願いをしました。“仲良くしてね”と。それぞれ違う価値観と環境の中で育った9人が仲良く過ごすなんて不可能に近いこと。でもTWICEはいまだにお互いを大事にして理解しあっている」(「KBS大企画 - デビュー30周年特集タンタラJYP」より)

 激動のK-POP業界で、誰一人欠けることなくデビュー9周年目を迎えたグループはそう多くない。J.Y. Parkの言葉からは、彼女たちの内面的な魅力、そしてグループとしての“強さ”が感じられる。

 多国籍グループの先駆者であるTWICEのパフォーマンスを支え、さらにMISAMOとしての活動を通じ新たなファンを獲得しているモモ。唯一無二のダンスと憎めないキャラクターで、これからも多くの人々に愛され続けることだろう。28歳を迎え大人のアーティストとして進化する、彼女の新たな一歩をこれからも見届けていきたい。

©時事通信社