11月9日、TWICEのモモが28歳の誕生日を迎えた。 高いレベルを要求されるK-POP界において“ダンシングマシーン”とも呼ばれるほどの実力を有し、インスタグラムフォロワー数が日本人で1位という人気を誇るモモ。彼女が支持される理由、かつて“自信が持てなかった時期”とは……。韓国エンタメウォッチャーでライターのK-POPゆりこ氏が読み解く。(全2回の2回目/はじめから読む)
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“ダンシングマシーン”と呼ばれる理由
「ダンス」はモモを語るうえで絶対に外せないポイントだろう。TWICEのステージの中でもダンスの見せ所はモモが担当することが多い。キュートな笑顔の下に、バッキバキの腹筋――通称「TWICEのダンシングマシーン」と呼ばれるのは単にスキルがあるだけではない。ダンスへの愛と身体を使って表現することへの飽くなき探究心が見るものに伝わってくるからだ。
彼女がダンスを始めたのはまだ3歳の頃、四半世紀近く踊りつづけている計算になる。韓国の著名ダンサーで、TWICEの代表曲「Like OOH-AHH」や「TT」の振り付けをしたリアキムは韓国のラジオ番組で「モモは本当に神が降臨したかのようなダンサー。本当に上手」「スポンジ以上の吸収力で(振り付けを)少し説明すれば、すぐに体現できる。しかもアップグレードした表現で」と絶賛している。
個人的におすすめしたいのは「カバーダンス動画」だ。持ち歌ではないからこそ、彼女ならではの解釈や表現スタイルが見えて興味深い。特に事務所の後輩であるStray KidsやEXOのKAIとのコラボダンスなどモモが「男性アーティストの振り付け」を踊る姿はグッとくる。決して大きくはない身体のどこに隠されているのかというパワー、緩急のつけ方、可動域の広さ。163cmのモモがより大きく見えるから不思議だ。