2024年に日韓で同時デビューを果たした6人組K-POPグループ「NCT WISH」。インスタグラムのフォロワーは366万人超、メンバーの多くが日本人でありながら、韓国の名だたる音楽祭で新人賞を総なめにするなど、要注目のグループだ。今日4月5日は、メンバー・ユウシの22歳の誕生日。日本での芸能活動を経て、韓国の老舗芸能事務所・SMエンターテインメント(以下、SM)でデビューするまでの“紆余曲折”とは……? 韓国エンタメウォッチャーのK-POPゆりこ氏が解説する。

NCT WISHのユウシ ©時事通信フォト

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 NCT WISHのパフォーマンスを支える、メインダンサーのユウシ。東京出身で、かつて日本の大手芸能事務所に所属し、子役やジュニアアイドルとして活動していた。幼い頃から“スターとしての天賦の才”は見つかっていたようだ。だが、ユウシのアイドルとしての道のりは、決して平坦ではなかった。

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わずか小4で韓国のオーディションに挑戦

 日本のタレントとしてキャリアを積んでゆく選択もあった中で、ユウシはあえて海を越え、数ある事務所の中でも“最難関“とされるSMでのデビューを目指した。それはなぜか? 背景にあったのは、2012年にSMからデビューし、韓国を代表するトップアーティストとなったEXO(エクソ)への憧れだった。K-POPファンの母親の影響もあり、幼いころからEXOの動画を見てダンスを練習していたという。以前、韓国メディアのインタビューではこう語っていた。

「SM所属アーティストがみんな好きです。その中でもEXO先輩がとても好きで、彼らのようになりたい」

ユウシの“憧れの先輩”であるEXO(EXO公式Xより)

 わずか小学4年生で初めてSMのオーディションを受けてから、実に3回もの挑戦を繰り返している。その後、2016年に12歳で合格した彼はそこから本格的な練習生生活をスタートさせた。それからデビューまで、約7年。この期間は、現在活動しているアイドルの中でも長い方だ。10代という多感な青春時代のほぼ全てをレッスンに費やしたということになる。

 そうして晴れてNCT WISHのメンバーに抜擢されるも、デビューまでには歴史ある事務所ならではの“紆余曲折”があった。