食い入るように見つめ、目を潤ませ…

 さらに話題となったのは2025年末の音楽イベント「Melon Music Awards 2025」での一幕だ。アーティスト席に座るユウシが、久しぶりとなるEXOのパフォーマンスを食い入るように見つめ、目を潤ませながら感慨に浸る姿がカメラに捉えられると、世界中のEXOファンが一斉に共感のメッセージをSNS上にUPしたのだ。

 そして2026年の1月にEXOが新曲「Crown」をリリースした際にはセフンとコラボダンス動画で共演し、双方のファンを沸かせていた(余談ではあるが、ユウシはNCT WISHのファンミーティングでも「Crown」のカバーダンスを披露している)。

ダンス動画でEXOのセフンと共演したユウシとシオン(「EXO」YouTubeチャンネルより)

「EXOスピリットの後継者」で「成功したオタク」。従来のNCTファン以外からの共感と支持も受け、ユウシのファン層は拡大している。何を隠そう、筆者もユウシを応援するEXOファンの一人である。

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 より高いレベルのダンスや歌を追求して、EXOのような大きな舞台に立ちたい。確固たる目標とブレない想いがあったからこそ、今の活躍があるのかもしれない。

「普段はおとなしくて内気な子。でも…」ユウシの魅力とは

 最後にアーティストとしてのユウシ個人の魅力についても触れておきたい。最大の武器は、動作にムダがなく、軸のブレない美しいダンスだ。たとえ難しい振りつけであっても、あたかも“そうでないように”見せられるスキル。ゆえに見る者へ余韻と品を感じさせる。そして一度聴いたら忘れられない、少し鼻にかかった甘い“綿あめボイス”も特徴的だ。

ファンの間では「猫」のあだ名を持つユウシ(NCT WISH公式Xより)

 SMのパフォーマンスディレクターが「普段はおとなしくて内気な子。でも音楽がかかった瞬間に目つきがガラリと変わる」と語っていた通り、番組などで普段見せるキャラクターは穏やかで静か。しかし心の奥には誰よりも熱いものを抱いているように感じさせる。ファンの間であだ名として定着している「猫」のように、可愛らしさと落ち着いた安定感、そして計り知れない複雑な魅力に、ファンは知らぬ間に射抜かれてしまうのだろう。

 22歳を迎えた彼が、どのような「願い(WISH)」を現実のものにしていくのか、これからも見届けていきたい。

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