スマホを長期間使っていると避けられないのが、バッテリーの劣化です。バッテリーが劣化すると、何でもない操作で残量が一気に減るようになるため、バッテリーのステータスを気にしながら使わなくてはいけなくなります。モバイルバッテリーを使ってこまめに充電しながら使うにしても限界があり、非常に厄介です。

 こうした場合の究極の解決策が、メーカーなどが用意しているバッテリーの交換サービスを利用することです。バッテリーそのものを新品に置き換えるので効果は抜群ですが、コストおよび手間がどのくらいかかるかは気になるところです。

 今回はバッテリーが劣化した筆者手持ちのiPhoneについて、Apple純正のバッテリー交換サービスに申し込み、手続きにどのくらい手間がかかるのか、またどれだけ効果があるかを検証しました。

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iPhoneはバッテリーの最大容量が「80%」未満になると交換対象とされます

バッテリーの最大容量が「80%」を切ったら交換対象

 今回バッテリーを交換するiPhoneは、筆者が約3年使っているiPhone 13 miniです。動画の撮影や録音、さらに音声入力のたびに、バッテリーが数%単位でゴソッと減少する症状が、この半年ほどでたびたび起こるようになり、普段使いに支障をきたしつつあります。勝手に電源が切れるなどの症状は発生していませんが、いずれそうなるのは明白です。

 設定画面でバッテリーのステータスを見ると、最大容量は「78%」と診断されています。8割近くあれば問題ないように素人目には思えますが、Appleが定めているバッテリー交換の基準は80%なので、じゅうぶんに交換の対象になります。ちなみに有償のAppleCare+に加入していれば無償交換の対象なのですが、筆者の場合すでに期限が切れているため、今回は自腹での交換となります。

最大容量が80%未満だと交換が推奨されます。使い方にもよりますが、およそ2年ほど使い続けると、このラインを割ることが多いようです
今回のiPhone 13 miniの場合、見積額は14,500円(AppleCare+未加入の場合)。ちなみに金額は機種によって多少前後します

まずはAppleのサポートサイトで申し込みを行います。自宅にいながらの宅配便による発送および受取も可能ですが、iPhoneが手元にない時間をなるべく減らしたいため、今回はApple Storeに直接持参しての交換を選択します。申し込みが完了したら、当日該当のiPhoneを持ってApple Storeに向かいます。

Apple Storeに製品を持ち込む「持ち込み修理」と、配送業者経由でAppleに送って修理品を受け取る「配送修理」の2通りの方法があります