周囲の雑音と逆位相の音を発生させることで、耳障りな雑音を打ち消してくれるアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を持ったイヤホンやヘッドホンは、近年は対応製品も数多く発売され、注目度の高い存在です。

 有名どころとして挙げられるのは、Appleの「AirPods Pro」やソニーの「WF-1000XM」シリーズで、実売価格は3万円前後とかなりのお値段ですが、最近では1万円以下の価格帯でも、ANCの搭載をアピールする製品が増えてきました。

 今回はそのさらに下、実売価格が「5000円以下」という条件で3つの製品をピックアップし、ANC機能を中心とした性能および使い勝手を、Appleの「AirPods Pro(第2世代)」と比較しつつ紹介します。

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今回は実売5000円以下で入手できるアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン3製品を比較します。左から、シャオミ「Redmi buds 6 Lite」、Donner「Dobuds ONE」、グリーンハウス「GH-TWSW」

2480円という衝撃価格で40dBまで対応のシャオミ

 まずはざっと、3つの製品の特徴を紹介しましょう。

 最初に紹介するXiaomi(シャオミ)の「Redmi buds 6 Lite」は、最大40dBのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しながら、実売価格2480円という衝撃的なプライスで、今夏に大いに話題になった逸品です。

 価格ばかりが目立つ本製品ですが、基本性能も充実しています。連続再生は7時間、ケース併用で最大38時間の再生に対応するほか、10分の充電で約2時間の再生が可能なので、電池切れの場合も少し待つだけで使えるようになります。ただし後述する2製品と異なり、防水仕様でない点は要注意です。

 イヤーピースは3サイズが付属。価格を優先したためか、後述する2製品と異なり、充電ケーブルが付属しないのはマイナスです。さらにケース・本体ともに光沢感が強く、取り出す時に指先を滑らせて落としやすいのも、実際に使っていると多少気になるところです。

デザインおよび光沢のある白の質感はAirPods Proそっくり。知らない人は見間違えることもありそうです
イヤホン本体は曲面が多めのデザイン。イヤーピースは3サイズが付属します
AirPods Pro(左)との比較。見た目も酷似していますが、スティック部をつまんで操作するAirPods Proと異なり、本製品は側面をタップして操作します
パッケージ。ホワイトのほかブラック、ブルーがラインナップされます