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日本の棋士が勝つための、様々な体制づくり

 日本は囲碁で長らく中国、韓国の後塵を拝してきた。一力棋聖は幼少期に中韓で武者修行をした経験から現状に危機意識を覚え、サポート役の棋士の世界戦への帯同など、日本の棋士が世界戦で勝つための様々な体制づくりを日本棋院に進言したという。

中国の囲碁ファンにサインする一力棋聖 ©共同通信社

「家業でもある河北新報社の取締役も兼務しているせいか、自分ではそれほど意識していないのですが、他の棋士から『組織全体を見渡す視線がある』と言っていただくことが増えました。今回、応氏杯優勝という成功例を作ることができたので、今後はサポートの帯同をはじめとした体制が定着していくのではないでしょうか。今回の結果を受けて、日本囲碁界がより良い方向に進むことを願っています」

文藝春秋」12月号では、世界で勝つために日本棋院に進言した提言の内容、さらに、日本が囲碁で中韓に勝てなくなった要因の分析や、世界戦で勝つために行った自身の「モデルチェンジ」、日本囲碁界の未来についてくわしく語っている。

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 一力遼棋聖へのインタビューの全容は、「文藝春秋 電子版」および「文藝春秋」12月号(11月9日発売)に掲載されている。

文藝春秋

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〈囲碁世界一〉世界制覇のためのモデルチェンジ