「たとえ批判を招いても」元メンバーとしての思い
KAT-TUNは当初の6人から3人へ、NEWSは9人から3人へとメンバー構成の変化を経験しています。この2グループが合体して6人になればバランスの取れた陣容となり、ひいては「デビュー当時のようにCMのオファーや雑誌の取材が殺到し、新しい冠番組も決まるのではないか」というのが手越さんの見立てでした。
無論、メンバーは適当に組み合わせればいい“モノ”ではありません。ともに歩んできた歴史も愛しているファンにとっては、気持ちを逆なでされる提案だろうと思います。同じことを両グループをろくに知らない人が口にしたなら、たちまち非難を浴びるでしょう。
しかしながら、手越さんはNEWSの元メンバーです。内側から見て「たとえ批判を招いても、結果としてグループの幸せにつながることならビビらない」という思いに立った構想だったのかもしれません。
奇しくも現在、timeleszが追加メンバーのオーディションを行っています。timeleszもまた、5人だったSexy Zone時代から3人体制となりました。
メンバーの追加を決めた経緯について菊池風磨さん(29)は、「グループのかたちが変わるこの機会に、ファンのみなさんとこれまで以上の景色を一緒に見たいとの思いから今回の決断に至った」と語っています。
さらに「僕の中でのロジックで言うと、文化とかそういうものは大事に継承していきながら、自分たちができる挑戦とか壊せるものっていうのはどんどん壊したほうがいいと思っていて。そのひとつが今回のオーディションです」とも述べていました。
変化を恐れていては到達できない高みを目指す姿勢は、手越さん、菊池さん双方に共通しています。
ステップファミリー型のグループ
timeleszが新メンバーを迎え、手越さんがXYに加入すれば、ともにステップファミリー型のグループとなります。
ステップファミリーとは、「新しい環境へ踏み出すために“子連れ再婚”をした家族。もしくは親の新しいパートナーと過ごす子どものいる家族のこと」を指します。
それまでにグループで築いてきた歴史やファンといった“子ども”を持ちつつ、新たな家族を迎えて“その先”を歩まんとするスタイルは、グループの息が長くなるほど増えるかもしれません。