「踊りも歌も両方大事だけど…」
滝沢さんから「Jr.のボイストレーニングをやってくれないか?」と依頼された手越さんは「もちろん踊りも歌も両方大事だけど、どっちかしかできないのだったら、オレは絶対歌を取るべきだと思う」とアドバイスして、ボイストレーニングの指導にあたったということです。
手越さんは、下の世代が伸び悩んだり、何かの理由でチャンスを得られずにいるのを見過ごせない性分なのだと思います。
中学時代に両親の離婚を経験
その思いが見える活動のひとつに、シングルファミリーへの支援が挙げられます。
たとえば手越さんのライブでは“シングルファミリーご招待”という制度が設けられています。エンタメに触れることが難しいひとり親家庭の親子にも、ライブの楽しさを味わってほしいと試みられたもので、好評を博しているようです。
また、2020年には新型コロナウイルスの影響で生活が困窮したひとり親家庭に無償でお弁当を届ける「INGプロジェクト2020」のボランティアに参加、自身が自転車に乗ってお弁当の配達も手がけました。
手越さん自身も中学時代に両親の離婚を経験し、「シングルマザーのお母さんのすごさ、大変さっていうのは自分自身が体感したからこそ知ってるんで」と、同活動への思いを語っています。
いずれの活動も、“下の世代のいい兄ちゃん”としての手越さんの人となりが見てとれます。
XYのメンバーも、「今までの(XY)のファンの人たちって、13人のカッコよさは知ってるけど14人のカッコよさは知らないだろうし。みんながみんな前を向いてるから、きっといいものを作れる。(手越さんが加わった)14人のライブパフォーマンスっていうものを早くみんなに見せてあげたい」(KICEさん/『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X SEASON2/エピソード2』より)と、新しい“家族”を歓迎しているようです。
NEWSがデビューして間もない頃のエピソード
最後に、親子2代で手越さんファンという方のお話をご紹介します。
「NEWSがデビューして間もないころ、幼い息子と東京ビッグサイトで開催された握手会に参加しました。何時間も並んで疲れ果てた息子はぐずり、泣き出したらどうしようと思ったそのとき、手越さんが両手で息子の手を握り、満面の笑みで『今日はありがとう!』と言ってくれたんです。その瞬間、息子はケロッとしてごきげんになり、すごく救われたことを覚えています。手越さんのあの笑顔は、今でも忘れられません」
イッテQファミリーしかり、XYしかり、おそらくどのグループにジョインしても手越さんは“家族愛みなぎる兄ちゃん”として、大活躍してくれるのではないでしょうか。
下の世代を思う手越さんの動向は、アイドルの“ステップファミリー化”という道の大きな指針となりそうです。