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「党員集め、パー券購入もしていた」教会関係者が証言

 この後援会「典世会」発会式の翌月(衆院選後の11月16日)、統一教会が愛知県体育館で開催した1万人信者集会「2017孝情文化フェスティバル愛知大会 in NAGOYA」に工藤彰三衆院議員や池田佳隆前衆院議員とともに出席し、来賓国会議員として紹介されていたことも、「やや日刊カルト新聞」の当時の取材で把握している。

愛知大会に出席する根本氏(左から3番目。左から2番目は元衆院議員の鈴木克昌氏)(鈴木エイト氏提供、出典はPeaceTV)

 問題はこれだけにとどまらない。根本氏は2017年から22年にかけて統一教会信者に自民党員になってもらうよう、秘書を通じて依頼していた。加えて、2020年、21年、22年に根本氏が開いた「励ます会」では、統一教会関係者にパーティ券を購入してもらっていた。

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 また、4回目の選挙となった2021年選挙では「推薦確認書」への署名を行い、教団から推薦状の交付も受けたことも確認することができた。

「豊橋教会の礼拝場に信者が数十人集まり、根本が講演をし、その後『推薦確認書』への署名に移りました」(教会関係者)

 事務所関係者によると、選挙応援用員の派遣だけでなく、根本氏の演説会など各種会合にも動員の要請をしていた。その際、根本氏は事務所スタッフに対し、「あそこ(統一教会)はよくやってくれるから、必ず声を掛けるように」と自ら動員依頼を指示し、「困ったら統一教会。従順でありがたい存在」とまで話していたというのだ。

 統一教会との関係について一切の事実を明かさないまま、5回目の当選を果たした根本氏。これが有権者に対する誠実な姿勢と言えるのだろうか。根本事務所に質問状を送付し、根本氏本人の携帯電話にも再三電話を掛けたが、期日までに回答は得られなかった。

 根本氏は中部電力やトヨタ自動車をはじめとする地元企業の強力な支持を背景に小選挙区で勝ち続けてきた議員だ。選挙に強い議員であっても、統一教会との関係がこれだけ深い。一体、どれほどの政界汚染が進んでいるのだろうか――。

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文藝春秋 電子版」で公開中の鈴木エイト氏のレポート「党員集め、パー券購入まで…『困ったら統一教会』自民・根本幸典衆院議員と旧統一教会“ズブズブの関係”〈関係者が続々告発〉」では、このほかにも教会関係者や事務所関係者による重要証言を多数掲載。根本氏と旧統一教会との関係を示す証拠写真の数々も多数紹介している。