名前が変換で出てこないし、読めない人が多いので…

――逆に名前で大変だなと感じたことは?

内田 芸人生活では特にないんですけど、電話でフルネームを伝えるときですね。べえたという響きが「れいら」に似ているので、よく「れいら」って間違われます。普段聞かない名前だから全然聞き取ってもらえないですね。

 あと、名前が変換で出てこない。ネットとかで登録する際に「紅」と「多い」って打ってから「い」を消しています。

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 でも逆に友達がLINEとかで「紅多」って打ってくれている時はすごく嬉しいですね。わざわざ変換してくれたんだって。

 

――病院などで名前を呼ばれる際に周りにざわつかれたりは?

内田 視線は感じます。最近は名字だけのところもありますけど、フルネームで呼ばれるときはドキドキします。「え?」って振り返る人はいますね。

――名前を読み間違えられた経験は?

内田 基本的に初見では読めないので、最初に「なんて読むの?」って聞かれます。ただ、高校生の時に修学旅行でお寺でお坊さんに一人一人名前を読まれるっていう時間があって。

 どんどん名前を読んでいくんですけど、私の順番になって「うちだべに~うちだべ……うちだあか~」みたいに何度も言い直してて。その時は先生、事前にふりがな振ってないんかいって思いました(笑)。お坊さんも私のところでずっと止まっているのでかわいそうで。

 あと、普通に読めない人が多いと思うので、SNSなどでは「内田べえた」で登録しています。本当はひらがなより漢字の方が好きなんですが、読める方は少なそうなので。

写真=石川啓次/文藝春秋

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