「結局マッチも“元ジャニーズ”になってみて…」
川崎麻世がジャニー喜多川にスカウトされ、上京してジャニーズ所属となったのは1976年。近藤真彦が所属したのは1977年。同じ釜の飯を食べた仲なのは確かである。近藤もインタビューなどでは、「いちばんお世話になった先輩で、背中を追いかけてきた」とよく言っていた。
「でも数年後、ジャニーズ事務所はたのきんトリオが売れたことでアイドル全盛となった。俳優志向だった川崎はアメリカ修行に行って舞台の仕事を得たりと、近藤とは違う種類の苦労をした。そして35年前、元妻のカイヤさんとのあいだに子どもができたことがきっかけで、ジャニーズをやめることになったんです。喜多川姉弟が手塩にかけて育てたタレントだったのに、退所の事情はそれなりに深刻だった。
そのあとですよ、マッチがよく先輩である川崎について陰で厳しいコトを言ってたのは。『なんでジャニーズにいられなくなったのに偉そうにしてるんだ』とか、『やめたのはスキャンダルがきっかけじゃないか』とか。いま思えば、結局その矛先はマッチにも向かっていったわけですが……(苦笑)」(同前)
その後の川崎は、ほぼジャニーズのイメージもなくなるほど独自で活躍をしてきた。たまにクイズで、「実は元ジャニーズなのは誰!?」と使われていたほどだ。
「結局マッチも“元ジャニーズ”になってみて、川崎の苦労を身をもって知った部分があるんじゃないですかね。
過去を知る先輩・後輩同士として、世間的に仲良くしていたほうが仕事はスムーズだということがわかったんでしょう。お互いの還暦祝い、川崎の再婚などにそれぞれの名前があれば華やかでしょ」(同前)
真顔で「いつ俺たちに色々あったの?」
今年の12月、大阪・新歌舞伎座、名古屋・御園座、東京・明治座で控えているのが、「Thank you very マッチ de SHOW ギンギラ学園物語」なる近藤の主演舞台。構成・脚本は鈴木おさむ。脇を固める小堺一機や松本明子のほか、ここにも川崎麻世の名前がある。
「最近、近藤さん・川崎さんを含め何人かが居合わせたところで、とある後援者が『いろいろあったけど、見事に払拭なさいましたね』と言ったそう。そうしたら近藤さんに、『いつ俺たちに色々あったの?』と真顔で返されて気後れしていたそうです。その場の空気が凍ったと」(芸能事務所関係者)
聴力検査は勧めつつ、聞こえないままのほうがいいコトもあるのかもしれないけれど——。