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「伝え方のポピュリズム」は重要

 市民と対話を深めるため、髙島氏が意識しているのが「伝え方のポピュリズム」という視点だ。

「ポピュリズムと言ったとき、いわゆる『政策のポピュリズム』と『伝え方のポピュリズム』の二つがあると考えているんです。『ポピュリズム=悪い』というイメージもあると思いますが、『伝え方のポピュリズム』、すなわち、伝え方をきちんとチューニングすることはとても大事なことだと思っています」

 この「伝え方のポピュリズム」は、自身の選挙戦でも意識したという。

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「私が去年の選挙で当選した後、大体のメディアがTikTokを使ったことを取りあげてくれましたが、やっぱり普段関心を持っていない方々に自分たちの思いを伝えるのは、すごく大事。なぜかというと、普段関心を持っていない人たちも税金払っているんです。やっぱりその方々がどう思っているかを、きちんと反映させるのは大事なことです。

「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した髙島・芦屋市長 ©文藝春秋

『政治に関心がない』と、よく皆さん言うと思うんですけど、私はちょっと違うなと思っています。本当は『政治に関心を持ちたいけど、持ちようがない』というのが真実なんじゃないかなと。そう考えた時に、きちんと届ける術があれば、その人も関心を持ってくれると思うんです」

 髙島氏はほかにも、石破首相の「防災省」への評価、ハーバード大在学中に目撃した「トランプの大統領当選」の衝撃などについて語った。

「文藝春秋 電子版」では、髙島氏のインタビュー「27歳芦屋市長、年上を動かす『対話術』」「最年少市長が悩む『ふるさと納税』の矛盾」のフル動画を配信している。