寺井尚子さん ©Kiyotaka Saito

 ジャズ・ヴァイオリンの第一人者・寺井尚子さんは今年、デビュー30周年&CDデビュー20周年という節目を迎えている。それらを記念して、初のベストアルバム「The Best of Naoko Terai」がリリースされた。

「後ろを振り返らずやってきたので、ベスト盤ということが頭をよぎったこともないんです(笑)。今回改めてこれまでの自分の演奏を聴いてみたら、どの曲にも私独特の躍動感が詰まっている。きっと私の歴史を楽しんで頂けます」

 1曲目は、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」。腱鞘炎のためクラシック・ヴァイオリニストの夢を諦めていた16歳の時に出会い、ジャズをヴァイオリンで弾きたい、と思うきっかけになった運命の曲だ。他にも寺井さんの代名詞である「リベルタンゴ」や「スペイン」など計16曲が収録されている。

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 同時リリースされた「The STANDARD Ⅱ」はスタンダード・ナンバー集。昨年、ジャズのレコーディング100周年を記念して寺井さんが編んだ「The STANDARD」の続編だ。

「ジャズの奥底にあるパワーって凄いんです。それを捕まえたからこそ、私は歩んでこられた。ジャズのこれからの100年のためのアルバムです」

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※今後のライブスケジュールは公式HPを参照
http://www.t-naoko.com/liveschedule.html