新進気鋭の尺八奏者にしてピアニスト、歌手と三役で活躍する松村湧太さんが、6月30日、京都芸術劇場の春秋座で藤間勘十郎文芸シリーズ其の三「恐怖時代/多神教」に出演する。
「泉鏡花作の『多神教』で、神楽(かぐら)的な音楽が流れる中、尺八を演奏する村人のお役です。去年は主演舞台で滝廉太郎役を務めさせて頂き、ピアノと歌を披露しましたが、演技で4役といえば、そうなりますね(笑)」
小学6年のとき、CDで名匠・宮城道雄の『春の海』を聴いて、尺八を習い始めた。
「僕は京都出身ですが、外国人の吹く尺八ジャズのライブと伝統的な尺八の演奏会の2つが身近にある環境でした。特に和の楽器という意識はなくて、“吹けたらかっこいい笛”という感覚でした」
昨年の競泳ジャパンオープンでは、尺八で国歌独奏を担当。自在な演奏が可能な音楽家として、海外公演や、様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションも多い。
「6月の舞台をまとめる勘十郎さんは、演出・振付・脚本・作曲とあらゆる部分を手がけられています。
僕も尺八はアドリブで吹きますが、お芝居と尺八のライブ演奏、両方をお楽しみ下さい」
INFORMATION
松村湧太さんオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/disneyinshaku8/
『恐怖時代/多神教』
チケット予約 TEL 075-791-8240
http://k-pac.org/?p=5026