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理科実験室で全裸で寝かされて…

 北村被告の初公判が行われたのは、11月20日のことだ。同日午後、かつて壮絶な性被害に遭ったA子さんの証人尋問が遮蔽措置のもとで行われた。

 中1の頃から公立トップ高を目指していたA子さんは、学年主任だった北川被告の進路相談を受ける立場だった。部活動の傍ら学習塾に通い、日々勉学に励んでいた彼女は、異性と性行為をした経験は皆無。部活動の顧問でもあった北川被告は、当初から従順なA子さんに目をつけていたようだ。

「(北村被告が身体を触れられるようになったのは)中2の春。『身体のメンテナンスをしてあげる』みたいな文句で呼ばれました」(A子さん)

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理科教員として優秀だったという

 第一理科準備室は、理科の教師だった北村被告の私物などが置かれ、他人が踏み入ることがない“城”だった。A子さんは週1回以上部屋に呼ばれ、マッサージと称して太腿などを触られた。教師として尊敬していた北村被告についてA子さんは「心底嫌な人になった。軽蔑していました」と語り、悔しさを滲ませる。

 中2の夏になると、次第に行為はエスカレートしていった。

「直接下着の中に手を入れて触られるということがありました。されていることを見るのが嫌だったから、その辺を視界に入らないようにしていました。中2の秋になると、(北村被告から)『脱いで』と言われるようになった」(同前)

 理科準備室で北村被告が手にしていたのは、電動マッサージ器とピンクローター。いつの間にか部屋にはソファベッドが設置され、彼女は促されるがまま全裸で寝かされた。

「服を脱がされて陰部を触られて。マッサージ器は強い振動があるので、下腹部が痛かったです。ローターは入れるときに痛いと思った。振動も嫌だなと不快だった。膣に無理やり入れるときに、何か引き裂かれる感じはありました。痛みは、2、3日。耐えるしかない痛みだった」(同前)