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ちなみにアメリカでは2022年に「子どもの性被害については、時効を適用しない」とする特別法が制定された。
しかし、日本では亀の歩みの如く、法改正が遅々として進まない。
そんな中、たえさんの活動をサポートし、法改正に向けて尽力する弁護士がいる。カルト宗教への裁判弁護などで知られる紀藤正樹さんだ。
紀藤さんは、たえさんを「ジャンヌ・ダルク」と呼ぶ。なぜなら、たえさんのような性虐待のケースがボトムアップし、その結果第二、第三のたえさんが声を挙げれば、時効撤廃などへの動きが加速する可能性が高いからだ。そのムーブメントが発端となって法が改正されるかもしれない。
(後編に続く)
東野 りか フリーランスライター・エディター
ファッション系出版社、教育系出版事業会社の編集者を経て、フリーに。以降、国内外の旅、地方活性と起業などを中心に雑誌やウェブで執筆。生涯をかけて追いたいテーマは「あらゆる宗教の建築物」「エリザベス女王」。編集・ライターの傍ら、気まぐれ営業のスナックも開催し、人々の声に耳を傾けている。
ファッション系出版社、教育系出版事業会社の編集者を経て、フリーに。以降、国内外の旅、地方活性と起業などを中心に雑誌やウェブで執筆。生涯をかけて追いたいテーマは「あらゆる宗教の建築物」「エリザベス女王」。編集・ライターの傍ら、気まぐれ営業のスナックも開催し、人々の声に耳を傾けている。