幼い私が「パパを一番に乗せてあげる」と言った車は…
逆に、笑える「ごめんなさい」も多く入選している。
<小さい頃、
霊柩車の運転手に
なるのが夢だった私。
「パパを一番に
乗せてあげるね。」って
言ってごめんなさい>(第9回優秀賞)
黒くて大きく、宮型と言われる神社の屋根を載せたような車両が多かった霊柩車は、死の意味さえ分からない幼児にとっては、かっこいい乗り物の一つなのかもしれない。成長してからは、思い出すたびに冷や汗が出ただろう。千葉県船橋市の15歳から寄せられた。
<夫へ
うっかり あなたのシャンプーを買い忘れた時、やむなく
こっそり
愛犬用のシャンプーを詰め替えました。ごめんなさい、でも
「なんだか いつもより 髪がしっとりしてるな~」
と、気に入っていたようで
よかったですぅ♡>(第12回南国市金融団賞)
愛媛県松山市の人から届いた。犬用のシャンプーには値が張るものもある。買い忘れた夫のシャンプーとどちらが高かったのだろう。
子どもがかくした母のスマホの行方
<お母さんとお父さんへ
朝、お母さんとけんかしたとき、お母さんのスマホをゴミぶくろにかくして学校に行って帰ってきたら、ゴミが出されてしまい、お父さんがリサイクル工場まで、とりに行くことになってしまいました。
お父さん、お母さん、本当に・・・・
ゴメンナサイ>(第16回ナンコクスーパー賞)
鹿児島県志布志市の小学生からだった。
志布志市は知る人ぞ知るリサイクル自治体だ。廃棄物全体の76.0%(2022年度実績)を再資源化し、全国の市では18年連続で1位になっている。ごみを燃やす清掃工場はなく、(1)24分別して再資源化する資源ごみ(2)堆肥化する生ごみ(3)一部を再資源化に回すなどする粗大ごみ(4)埋立処分する一般ごみ--という形で処理している。スマートフォンは一般ごみとして出されたのだろうか。他の自治体のように、焼却場へ運ばれていたら助からなかっただろう。再資源化で一般ごみが少ないから容易に探せたのか。
<植物の研究をしているあなたが、
フィールドワークのついでに
集めてくれたキノコ、
あなたの味噌汁にだけ入れて
ごめんなさい。>(第19回優秀賞)
福岡県の人から届いた。気持ちは分からないでもない。