東証プライム上場企業・日本発条(ニッパツ)の小会社ニッパツパーキングシステムズ(以下、NPS)が、車の損傷を負った顧客に対し虚偽の報告を行っていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
社内向け説明会の音声を入手
NPSといえば、東証プライム上場のバネ大手・日本発条から2000年に独立した100%子会社で、マンションなどに設置される機械式の「多段式駐車場」の製造・販売で業界2位の大手企業だ。「週刊文春」は6月、同社が設置する駐車場において、柱を固定する寸切りのねじ「アンカーボルト」の施工不良が多数疑われる実態をスクープ。その後、同社はHPでリリースを発表し、同社が定める安全基準を満たしていなかったことを認めていた。
そして今回、新たに判明したのが、顧客に対する虚偽報告だ。NPS樋口卓郎社長は11月下旬に社員に対する説明会を開き、社内調査の結果を発表。そのなかで「顧客に虚偽報告」の事案を明かしていた。
週刊文春ではこの説明会の音声を入手。樋口社長はこう明かしている。
〈2021年1月27日、愛知県名古屋市の物件において、機械式駐車装置の加工途中でパレットが落ちて車が損傷する事故が発生した事案がありました。この事案における顧客対応の中で、計測値の改ざんや、顧客への虚偽説明を行ったというものです。調査で分かった事実関係をもう少し口頭で説明します〉
樋口社長が説明会で社員に明かした不正とは? 関係者が明かす虚偽説明の実態とは?
現在配信中の「週刊文春電子版」では、樋口社長の約30分にわたる音声データを公開。説明会で明らかにされた「建設業法違反問題」「労災隠し」「アンカー施工不良問題の総括」などを詳しく報じている。
「顧客に虚偽の報告をしていた」日本発条100%小会社・ニッパツパーキングシステムズ社長が自供した「労災隠し」「建設業法抵触事案」《音声入手》
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