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「私に服を脱ぐように指示しました」

 実際にネルソン氏とA子さんが一線を越えたのは、彼女が20歳の時。A子さん本人が述懐する。

「2人で食事をした後、クリニックの近くにある事務所に行きました。ネルソンさんは『将来、A子に彼氏ができた時、大切にされるためのやり方を教えてあげるね』と言い、私に服を脱ぐように指示しました。その頃、母は祖父母の介護で忙しく、ネルソンさんは父親代わりの頼れる存在でした。拒否したら会ってもらえなくなるかもしれないと思って、従ったんです。ここで起きたことは母には言えないと思いました」

ネルソン氏が避妊具をつけなかった結果…

 その後、2人の関係はA子さんに婚約者ができる22年秋まで続いた。行為の際、ネルソン氏は避妊具をつけなかった。そしてA子さんは陰部に痒みを感じるようになったのだ。医療機関を受診すると「カンジダ症」や「クラミジア感染症」と診断された。

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「ネルソンさんは、性教育や性病予防についてSNSなどで発信していましたが、やっていることは反対でした。私は風俗がわりにされたようなもので、怒りを感じます」(同前)

著書で明かされた半生は「ジャパニーズドリーム」とも

僕も男なのでつい反応してしまって。

 一方、取材に応じたネルソン氏はこう弁明する。

「お母様が厳しく、萎縮していたA子さんは、あの頃僕と食事をすることが逃げ道になっていたんです。彼女がマッサージをしてくれた時、僕も男なのでつい反応してしまって。男性関係に自信がなかったA子さんは、僕に女として見られるのが嬉しかったらしく、いろいろ教えて欲しいと。断ると、彼女が深く傷ついてしまうと思い、お互いが納得した上で、男女の関係になったんです」

 ネルソン氏は、避妊具をつけなかったのはパイプカットをしたからと釈明。性病を感染させた可能性についてはこう否定する。

「以前、風俗に行って性病になったことがあり、以降は必ず薬を飲んで徹底的に予防していました。だからA子さんと関係があった時期、性病はありませんでしたし、彼女にうつすこともあり得ません」

 今後、検察が起訴・不起訴を判断することになるが、A子さんら母娘が12年に及ぶ裏切りで負った心の傷は計り知れない。