「難病と障害を抱える娘は、あの男に弄ばれ、今も完治しない性病の症状に苦しんでいます。絶対に許すことができません」
20代の一人娘・A子さんの母は、怒りに打ち震えながら、こう証言した。
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娘から、激しい痒みが治らないと打ち明けられた
大阪府大阪市の産婦人科医でタレントとしても活躍する山分ネルソン祥興氏(51・以下、ネルソン氏)が11月末、傷害容疑で大阪地検に書類送検された。
ネルソン氏は、2018年3月から約4年半にわたり、度々A子さんと性行為を重ねた。同氏と肉体関係を持った直後からA子さんの陰部に痒みの症状が表れる。それを知った母は今年4月、性病をうつした行為が傷害罪にあたるとしてネルソン氏を刑事告発していたのだ。シングルマザーとしてA子さんを育ててきた母が打ち明ける。
「今年1月、娘から陰部の激しい痒みが治らないと打ち明けられ、ネルソン氏との間で起きていたことを知ったんです。LINEなどを調べると、性行為は5年近くの間に、29回もありました。小学生で小児脳腫瘍を発症した娘は、闘病生活が長く、幼いところがありました。人の善意や悪意を見分ける力が十分育っていない『高次脳機能障害』の診断書もあります。そこにつけ込まれたんです」
12歳から始まっていた“グルーミング”
マレーシア出身のネルソン氏は高校卒業後、日本に留学。苦学の末、大阪大学医学部を経て13年、大阪市内に婦人科のクリニックを開業した。メディア出演も多く、プライベートでは日本人女性と結婚。三児の父でもある。
母娘がネルソン氏と知り合ったのは10年夏、同氏が参院選に出馬した時のこと。街頭演説を見たA子さんの母がネルソン氏に声をかけた縁から、家族ぐるみの付き合いが始まった。
「当時、娘は12歳。振り返れば、この頃からネルソン氏の“グルーミング”が始まっていたとしか思えません」(同前)
グルーミングとは、性的な目的で子供を手懐ける行為のこと。A子さんはネルソン氏を「パパ」と呼んですっかり懐いていた。