タトゥーのメンテナンスと日焼け対策
――タトゥーを入れる際、痛みはどうでしたか。
ネロ 顔やあばらなど、皮膚の薄いところにも入れているので、痛みというか、感覚はもちろんあります。でも、痛みは超えるものだと思っているので。
――今のタトゥーはどのくらいお金がかかっている?
ネロ 1000万円くらいです。
――タトゥーのメンテナンスは必要ですか。
ネロ 色の見え方は肌の水分量によって変わるので、保湿をするようにしています。それでも色が落ちてしまったりして、今は真っ黒ではないので、新たなプロジェクトも計画しています。
――日焼け対策はどうしていますか?
ネロ 全身黒なので、日中外に出ると太陽の光を集めてすごく暑くなるんですよね。特に頭は危険で。なので、帽子を被ったり、日傘をさしたりして対策しています。日焼けによって色に変化が出ることもあるので気をつけています。
タトゥーのことで病院に拒否されたことはない
――病院にかかる時にタトゥーに対して何か言われたりしましたか。
ネロ コロナにかかって高熱でめまいがして階段から落ちてしまったことがあって。頭から滑って血がダラダラ出て、救急車で病院に運ばれたんですけど、特に拒否されることもなく。
コロナだったので隔離病棟に入院したんですけど、看護師さんが何度も病室に来るから僕の体調を心配してるのかと思ったら、「このタトゥーはなんでいれたんですか?」「なんで真っ黒にしたんですか?」って聞かれて。みんなそっちに興味津々でしたね。
――頭の怪我はタトゥーに影響なかったのでしょうか。
ネロ いやそれが、ちょうど頭の黒く入れている部分がぱっくり割れてしまったので、そこを10針くらい縫うことになったんです。先生に「縫うときに黒い部分を合わせてください」って言って。
先生もそんな注文初めてだったと思うんですけど、ちゃんと合わせてくれました。病院に拒否されるっていう経験は僕はしたことがないですね。
――街中で歩いていて話しかけられることはありますか?
ネロ ありますけど、見た目のことを聞かれたらスルーしています。世間話だったら話しますけど。
でも、すれ違いざまにカッコいいと良く言われますね。
写真=橋本篤/文藝春秋
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