〈あらすじ〉

 ニューヨーク州北部の小さな町。40歳のベン(ジェイソン・シュワルツマン)は、ユダヤ教の先唱者(会堂(シナゴーグ)での礼拝において、祈りと歌で会衆を導く役)だが、妻を事故で亡くして以来、信仰の危機に陥り、歌声を失っていた。

 ある晩、ベンは音楽教師で、70歳のカーラ(キャロル・ケイン)と偶然再会。無神論者だった夫と死別した彼女は、幼い頃から憧れていた、ユダヤ教徒の13歳の成人式“バット・ミツバ”をしたいという。ベンはカーラの夢を叶えるために、協力を決意。2人は徐々に強い絆で結ばれていくが、2人の家族がその親密さを警戒し始める。

〈解説〉

 ニューヨークを拠点に活動するネイサン・シルヴァー監督の日本初公開作。30歳差の男女が、それぞれに自分の人生を取り戻す姿を、ユーモアを交えて描く人間ドラマ。111分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆ユダヤ教に無知なので、笑わせどころも笑えず。主演俳優にもう少し面白い魅力があれば。もっぱらインテリアに注目。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆話の間口を狭めた分、こまやかな神経と丁寧な手作業が感じられる映画になっている。登場人物の体温もじわりと伝わる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆人生に意味をくれる人と出会えれば幸運という物語。ユダヤ教徒の成人式と、円卓を囲んでの言葉遊びの演出が面白い。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆『ハロルドとモード』を連想するが、力点は信仰心に。ユダヤ教のコミュニティを活写する手持ちカメラの撮影も印象的。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆雑然としたカメラワークと編集が時折中心人物を追うのに曖昧さを加味し嫌味に感じるが、全ては主演2人の魅力で牽引。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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配給:ロングライド
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