こう話すのは、10年前から事件の独自調査を粘り強く続けている私立調査員のロスコー・クラーク氏だ。筆者は2年前からクラーク氏の調査状況を追っている。同氏が調査の結果得た事実をベースにした推理については、2022年に書いた「《だれがジョンベネを殺したのか》犯人は両親? それとも地下室に住み、ジョンベネに異常に執着するバツ4の男? 事件を追う私立調査員が出した結論は」と2023年に書いた「《27年目のジョンベネ殺害事件》7人の重要参考人と下着に付着した3つの異なるDNA…未解決事件が迎えた“重大局面”」を読んでいただけたらと思う。
クラーク氏は、クリスマスの夜、ラムジー家の近くで行われていたドラッグ・パーティーに参加していたとされる、ラムジー家の向かいに住んでいたジョン・バーンヒル家の孫息子、孫娘、孫娘の夫が重要参考人の可能性があると推理しており、同一族のDNAを採取すべく奔走している。同氏が注目しているのは、女性の親からのみ受け継がれるというミトコンドリアDNAで、昨年、犯人に繋がる可能性がある、ある女性のサンプルを採取してラボに送り、ミトコンドリアDNAの鑑定結果を得た。そのミトコンドリアDNAを犯行現場から採取されたミトコンドリアDNAと照合して、両者が一致すれば、家系的にその女性と繋がる人物が犯人の可能性があるというのだ。そして、その人物とは、バーンヒル氏の孫息子と孫娘ではないかとクラーク氏は推理している。
昨年の拙記事では、クラーク氏がある女性のミトコンドリアDNAの鑑定結果をボールダー警察に送ろうとしているところまでは書いたが、その後、どうなったのか? クラーク氏に最新の調査状況について話をきいた。
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10年以上、ジョンベネ事件を追い続ける私立調査員クラーク氏に話を聞くと、驚きの事実が浮かび上がってきた。
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