俳優で歌手の斉藤由貴(58)が離婚していたことがわかった。ことしの春頃、1994年に結婚した一般男性との30年間の結婚生活にピリオドを打ったという。

 昨年10月には、かつてダブル不倫が報じられた医師のX氏と斉藤の間で、警察が出動する“騒動”も起きていた。当時の「週刊文春」の記事を全文公開する。(初出:「週刊文春」2023年11月9日号。年齢、肩書は当時のまま)

斉藤由貴 ©文藝春秋

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「入れて! 閉めないで」と泣き叫び…

 人気ドラマで母親役を演じる斉藤が、10月28日夜、向かった先は、6年前に不倫相手として騒がれたX医師の病院だった。「入れて!閉めないで」。入口で泣き叫ぶ斉藤のもとに警察が駆けつけて……。

 小高い丘を挟んで港を望む横浜市内の一角。目抜き通り沿いに建つクリニックの前には玄関扉にすがりつくような姿勢の女性がいた。10月28日土曜日、時刻は午後7時50分。

 ドアの向こうでは女性を中に入れまいとする男性の姿があった。ガラス1枚を隔てた男女は互いに必死の形相でドアを押し引きし合う。

ドアノブを握り締める ©文藝春秋

「入れて! 閉めないで!」

 そう叫ぶ甲高い声が周囲に響いた。声の主は女優の斉藤由貴(57)。髪をお団子にまとめ、水色のシャツを羽織った斉藤は、玄関の引き手を左手で握り締めたままその場で泣き崩れたのだった――。

「斉藤さんですか?」「そうです」

 “騒動”の現場の目撃者が語る。

「冗談でやっているのかと思いました。よくよくみると斉藤由貴さんだったので、居合わせた方が『斉藤さんですか?』と尋ねたら、『そうです』とおっしゃった。大女優さんがまさか! と驚きましたね。しかし、尋常ではない様子だったので、とにかく落ち着かせようと、その場にいた通行人らと斉藤さんの背中をさするなどして介抱しました」

通行人になだめられる ©文藝春秋

 斉藤は熱心なモルモン教(正式名・末日聖徒イエス・キリスト教会)の信者として知られる。モルモン教は教徒に厳格な倫理観を課す。タバコやアルコール、カフェイン類などの嗜好品に溺れることは固く禁じられ、夫婦以外のパートナーとの性行為や婚前の性行為も禁止されている。

「お酒の匂いはまったくしなかったのでシラフだったと思います。感情が爆発してしまっているように思えました」(同前)

 大女優の身に一体なにがあったのか――。