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「結婚前の91年には尾崎豊と、93年には川﨑麻世とのスキャンダルが報じられました。どちらも家庭のある男性だったので、清純派で通ってきた斉藤に魔性の女のイメージがつきまとうことになった」(同前)

1993年、尾崎豊との交際問題について語る斉藤由貴 ©時事通信社

50代医師X氏とのダブル不倫騒動

 そして17年8月。魔性の女が自らの家族をも裏切っていたことが明るみに出る。小誌(8月10日号)が50代医師X氏とのダブル不倫疑惑を報じたのだ。

 記事では2人の映画館での手つなぎデートの模様や、X氏が斉藤が借りるマンションをわずか1週間のうちに四度も訪ね密会する様子を詳報した。

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 当時の取材に対し、X氏や斉藤の所属事務所は不倫関係を否定。事務所はあくまで「主治医と患者の関係」と主張し、X氏の頻繁なマンション訪問は「往診」の一環であるとの説明に終始した。メディア各社に撒いた文書ではX氏を指して〈現在の多忙な日々や女優生命を支えてくれているコーチ的な存在〉であると弁明していた。

2017年の斉藤とX氏 ©文藝春秋

 そもそもX氏とは一体どんな人物なのか。

「横浜出身で、父親は市内の中華学校の校長を務めた教育者。アメリカへの留学経験もあり、心臓外科が専門です。X先生には奥さんとの間にお子さんもおり、市内の高級住宅地として名高いエリアにある豪邸で暮らしている。地元ではイケおじの優しいお医者さんとして評判です」(X氏のクリニックの患者)

不倫キス写真、白いパンツを被る写真も…

 互いに家庭を持つ男女の不倫騒動の余波は大きかった。小誌報道の翌月には、写真週刊誌「FLASH」(9月5日発売号)が斉藤とX氏の関係を裏付ける決定的な記事を掲載する。

「記事には2人が唇を重ねる瞬間の写真が掲載されていた。斉藤さんは宗教柄、共演者とのキスシーンすら拒む潔癖な女優として知られており、そのギャップからの衝撃は凄まじかった。2人に相当近い人間によるリークだとみられています」(前出・デスク)

 写真は、斉藤とX氏が主治医と患者の関係を甚だしく逸脱していたことを雄弁に語っていた。ますます騒動が大きくなる最中の9月11日、斉藤の所属事務所とX氏の双方は、当初の説明を撤回し、不倫関係を認めざるをえない状況に追い込まれる。

 斉藤はメディア各社に〈お相手の男性に、女優としても、女性としても、頼りすぎてしまいました〉とFAXでコメント。X氏は日テレの情報番組「スッキリ!!」にVTR出演して、「そういう見方(不倫)に捉えられても仕方ない」「騒動後に不倫関係は解消した」と釈明したのだった。

2017年9月11日、騒動について会見を行った斉藤 ©文藝春秋

「ですが、2人が不倫を認めた翌日に『FLASH』が今度は斉藤のものと思われる白いパンツを被るX氏の写真をすっぱ抜き、さらに波紋を広げた」(同前)

 この顛末の代償は余りに大きかった。

「斉藤さんは出演予定だったNHK大河『西郷どん』やレギュラーのラジオ番組を降板。2社のCMも降りることとなり、違約金は数千万円といわれています」(広告代理店関係者)

 ダブル不倫騒動から6年が過ぎた冒頭の場面。クリニックのドア越しに斉藤と対峙していたのは6年前に「不倫関係を解消した」はずのX氏だったーー。(#2に続く

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