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「週刊文春」記者に届いた手紙の全文

M様

 ご無沙汰をしております。先日接見禁止が解除になり、何通かお手紙を頂きましたが、時期を逸したと思い、そのままにしてしまいましたが、改めてお手紙を頂いてどうしようか迷いました。不十分な遣り取りでは誤解を招きかねないこと、名高い御紙が私に好意的な内容になる筈が無いことからです。ですが今こうして手に筆をしているのは、私の返事が一体どう利用されるのかと、信毎から文春というMさんの生き様と、この2つの好奇心からです。

 さて、質問にそれぞれお答えします。

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(結審した率直な所感は。検察側の主張を耳にし、感じたことは)については、裁判の最後の私の発言が信毎デジタル?に載っているようなのでご参照下さい。書ききれません。

(逮捕・起訴後、自身の後援会や弁護士を通じ、無罪の主張などを発信しなかった理由は)外への発信が司法の手続や判断に影響すると思えなかったこと、私が何を言っても裁判で勝たなければ誰もまともに受けないだろうと思ったことなど。受手も情報が十分で無い筈なので判断に苦しむでしょう。

(留置場で読んでいる本、面白かった本について)今ちょうど「香君2」(上橋菜穂子、文藝春秋)を読んでいます。上橋作「守り人」シリーズ(御社ではないかも?)も全て読みました。一番読んだのはジェフリー・アーチャー次いでダン・ブラウン、湊かなえ、さくら剛。面白かったのは「火星の人」「百年の孤独」「テスカトリポカ」「ジェノサイド」など。「十二国記」(小野不由美)も良かった。

(どんなことを考えながら日々を過ごしているのか)裁判(結審)までは事件と証拠についてよく考えていました。今は特に何というものは無いです。

(公判で自身の不倫相手が出廷するなど、女性問題が詳らかになったことについて、どう感じているか)別段どうも考えていませんが、裁判で取り上げられたことについては疑問に思っています。

事件現場となってしまった丸山被告の酒造 ©文藝春秋

(子どもとはどのようにコミュニケーションをとっているか)誕生日にメッセージを送っています。

(亡くなった希美さんに伝えたいことは)日々対話をしているので特にありません。

(有罪判決が出た場合、控訴の意向は)迷っています。したくはありません。