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ブログが大炎上した15年前の“事件”

 枚挙にいとまがない辻ちゃんの炎上エピソードですが、最も有名なものはやはり「流しそうめんにウィンナー事件」ではないでしょうか。もはや辻ちゃんの代名詞と言っても過言ではない、結婚後の辻ちゃんの隣には加護ちゃんでも杉浦太陽でもなくウィンナーがいた。ウィンナーを流した理由は「子どもを食事に集中させるため」とのことでしたが、そのぶっとんだ感性にコンサバティブなママたちは卒倒しました。

2009年7月4日に投稿され、批判コメントが相次いだ「流しそうめんにウィンナー」(辻希美オフィシャルブログ「のんピース」より)

ヤキモキしながらもチェックせずにはいられない

 しかしその一方で、元モーニング娘。の中で最も顕著なビジネス的才覚を持ち合わせていたのも辻ちゃんでした。インターネットの商売において、炎上は商機でもある。彼女がどこまで自覚的にそれを行なっていたのかわかりませんが、自分の粗探しをする人たちが結果的に自分を儲けさせてくれることになっている。アンチたちもその望まない結末にヤキモキしながらも、いつ辻ちゃんがウィンナーを水に流すかわからないのでチェックせずにはいられない。ここに辻ちゃんとアンチとウィンナーのエコシステムが完成されました。

モーニング娘。時代の辻希美(2001年撮影) ©時事通信社

「反論しない」「反応しない」「悲観しない」

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 世間に対して「反論しない」「反応しない」「悲観しない」。ただただ幸せな食卓のどこかにウィンナーを登場させる。それが3億円ともいわれる豪邸を呼び込み、YouTubeでの推定収益は600万円、アメブロからも700万円、アパレルや化粧品、テレビへの出演料などを加えれば年収2億円超と囁かれるほど、ドーンと稼ぐ板橋の女を誕生させました。まさにママタレ界の東の正横綱。