タレントの壇蜜さんの本名は、「支靜加」さん。旧字体の「靜」を使った3文字で「しずか」と読む。結婚前の本名「齋藤支靜加」は総画数が60画あったことから、書くのに苦労したといいます。

 そして、2019年には漫画家の清野とおるさんと結婚。現在は「清野支靜加」さんとなった壇蜜さんに、名付けの由来から苦労話、また、別居婚が話題になった結婚から5年を迎えた現在の生活についてなど、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む

壇蜜さん

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今も西友で洋服を買っています

壇蜜さん(以降、壇) (以前、文藝春秋で撮影した写真を見ながら)懐かしいですね。このときは、私服で撮ってもらったんです。

――衣装じゃないんですね。

 自前です。トップスは三軒茶屋の専門店で買ったもので、パンツは西友ですね。

――壇さんは西友が好きだそうですが、ファッションでも西友を使われるんですね。

 今も西友で洋服を買うことが多いです。

――西友は店内で流れているBGMの選曲もいいですよね。

 西友はウォルマートの流れを汲んでいて、ウォルマートも選曲を重視しているそうですから。あそこはなんだかんだで、ウォルマートナイズされていますよ。

――西友といえば、西友の三軒茶屋店前で漫画家の清野とおるさんにプロポーズされ、2019年に結婚されました。当時は別居婚が話題になりましたが、現在もそのスタイルを継続されている?

心無いバッシングに「清野さんといっそ離れた方がいいのでは」と

 そうですね。ただ、ここ数年は私の体調が悪化して、2023年は1年の4割ほど入院していたので、結婚生活の中でもっとも離れた期間が長いものになってしまって。

 当時は私が話すこともままならない状態で、清野さんまで苦しめてしまうつらさを感じていました。

――壇さんが体調を崩されたことで、清野さんも苦しい状況に置かれてしまっていたのでしょうか。

 私が入院したことで、「やっぱり別居婚なんかすべきじゃない」とか、「清野が壇蜜を病気にしたんだ」といった根も葉もないことを言われてしまって。

 夫婦どちらかの具合が悪くなると、その原因や責任を配偶者に求めるきらいがあるのではないでしょうか。

 

――壇さんがお休みしたことで、夫である清野さんがバッシングを受けるようなことがあったんですね。

 ありもしないことを1年くらい言われ続け、彼はずっと苦しんでいました。それで一時は、清野さんや彼の家族の足手まといになるぐらいなら、いっそ離れた方がいいのでは、と思ったんです。

――壇さんから清野さんに別れを告げられた?

 どうしようもなくなったとき、「私と離れたほうが清野さんは責められなくてすむだろうから、別れたほうがいい」と話しました。私に起きた悪いことを全部、清野さんのせいにされてしまっては、復帰できたとしても、とても普通には暮らせないと思ったんです。

 ただ、彼は、「支靜加がそう思うんじゃしょうがない」とは譲ってくれなかった。それが私にとっては逆にうれしくて、今は少し甘えさせてもらっています。