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40歳になった壇蜜のミステリアス “憂い”のある「大人の女」というジャンル創出の価値

40歳になった壇蜜のミステリアス “憂い”のある「大人の女」というジャンル創出の価値

12月3日は壇蜜の誕生日

2020/12/03
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 タレントの壇蜜がきょう12月3日、40歳の誕生日を迎えた。

 昨年10月、初めての小説集を出した際のインタビューでは、聞き手から「来年で40歳ですね」と振られ、次のように心境を語っていた。

40歳の節目を迎えた壇蜜 ©文藝春秋

《四十は母方の祖父が亡くなった年です。糖尿病が劇症化して、ポックリ逝ってしまいました。だから、一応四十まで生きることがすごく大事なことだな、と思ってきました。

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 結婚していなかったり、一軒家を持っていなかったり、子どもがいないとか、祖父と比べたらまだまだのところがいっぱいありますけど、まずは四十歳近くまで無傷で生きてこられたことに感謝しながら、墓でも磨いて、また新しく生きていこうかなって思います》(※1)

結婚理由は「40歳以降もちゃんと生きられそう」

 彼女がマンガ家の清野とおると結婚したのは、このインタビュー収録の翌月だった。結婚を決めた理由のひとつは、「40歳以降もちゃんと生きられそう」という見込みが立ったので、してもいいかなと思ったからだという(※2)。

 今年はグラビアアイドルとして29歳で芸能界にデビューして10年の節目でもあった。デビューのきっかけは専門学校に在学中、ゲーム『龍が如く4』のオーディションに合格し、キャバクラ嬢役で出演したことだった。

デビュー当時は今よりさらに「セクシー路線」 ©文藝春秋

 この時点では芸能界に進むつもりがなく、卒業後には就職もしたが、ほぼ同時期にタレント事務所に声をかけられる。そんなふうに誘ってもらえるならと、職場に身を置きながらグラビアアイドルの仕事も始めた。仏壇の「壇」に、神様の飲み物の味を意味する「蜜」を組み合わせた芸名も、このとき自分でつけたものだ(※3)。