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――心無い声に対しても、夫婦で対処していこうとされている?

 清野さんは、「『それは事実ではない』と発信できるのは支靜加と僕しかいないから、そんなあなたが離れていってしまうのはつらい」と言ってくれて。「ふたりでちゃんと歩んでいるところを見せるのが、変なことを言ってくる人に対する一番のアンチだ」ということで、お互いに一致しました。

結婚してからずっと変わらずに続けているビデオ通話

――別居を続けているということですが、決まった時間にビデオ通話をされたりしてコミュニケーションを取っているのでしょうか。

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 それは結婚してからずっと変わらずに続けています。

――日々のビデオ通話ではどんな話を?

 私の家でオスのオカメインコを飼ってるんですが、オカメインコのくせに全身真っ白で、チークパッチもないんです。いとうあさこさんに見せたら、「それ、小さめのオウムなんじゃない?」と言われて、小さめのオウムだったらどうしようとか考えてたんですけども。

 清野さんはそのオカメが大好きで、オカメも清野さんのことがすごい好きなんですが、いつも彼の尾羽はなぜか汚いんです。

 なので、「今日もオカメの尾羽が汚いよ」と言うと、清野さんが「しょうがない鳥だね」ってやりとりをして。全身真っ白なのに、尾羽だけものすごく汚いオカメのずっこけな部分といいますか、完璧な鳥ではないオカメの様子を知るのを、彼は楽しみにしています。

 

――昨年11月22日の「いい夫婦の日」で結婚5周年を迎えられました。以前、結婚した理由について「自分が自活できるようになったから」と答えられていたのが印象的でした。

「共犯者同士が一緒にいるような夫婦」という存在

 私たちが結婚した理由というのは、まず、お互いに自活しており、仕事を大切にできているということがありました。病気もしましたし、今はちょっと不安なんですけど、1人になっても大丈夫だろうなっていう自信に揺るぎはありません。

 誰かに頼らないと生きていけないから結婚する、という考え方とは真逆なんですけれど、でも、誰かに頼って生きていきたいという人の、それが言える強さというのも認めたいです。「私、誰かといないとダメなんだ」と言える人は、強い人ですよね。

 そしてあともうひとつが、正面からこの国を信頼して真摯に日本国民としてやっていこう、みたいな気持ちより、どちらかというとこの国をちょっと引きで見て、「困った国だね。でも、過ごしていて楽しいね」みたいな、ちょっとこの国を俯瞰している共犯者のような感覚を共有できたことです。

 

――前回、お子さんを持たないことについて、「私と清野さんの2人で作り上げていく何かのほうが魅力的に感じた」というお話もありました。

 それは、日本という国から見たら無責任だったり、愛情なし、みたいに言われることも覚悟はしています。

 ただ、私たちみたいな共犯者同士が一緒にいるような夫婦が存在することも、知っていただけたらな、と思います。