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奥田民生に“ずっと続けてほしいこと”とは?

――民生さんは和義さんについて、本のなかでこんな話をしています。「もし僕が吉井和哉や斉藤和義くらい身長があったら、こうはなってない。間違いなく、もっとかっちょいい音楽をやっていたね(笑)」と。

斉藤 それ、すぐ言うんだよな、背の話を。でもどうなんですかね。背というより、イチモツは関係あるでしょうね。吉井くんを見てると、ああ、デカいんだろうなって思う(笑)。

――そうですか?(笑)

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斉藤 ああいうスター性みたいなのはね、やっぱりデカくないと無理だろうなって。自信がないと、あの感じにはならないよねっていう。背よりもそっちのほうが大きいんじゃないかって、民はんには言いたいですけどね。

「しょうもないところにお金をかけるっていうか(笑)」

――人間的な面での民生さんの魅力というと、どんなところですか?

斉藤 多趣味ですよね。釣りやったり、ゴルフやったり。あと車も好きだし。いまは録音車を作ったりして、そういうしょうもないところにお金をかけるっていうか(笑)。それが素晴らしいなと思います。

 民はんが自分のエフェクターボードを作ったときも、普通はオンオフスイッチを押すと赤く点灯して、オンだとわかるような仕組みなんです。でもステージ上で照明が混ざるとわかりにくい。だからオーダーして、オンにすると旗がピコッと立つようにしてましたもんね。バカだなって(笑)。そういうところはずっと続けてほしいです。

――和義さんも趣味でギターを作ったりしてますよね。

©三浦憲治

斉藤 もともとDIYで家具なんかを作っていて、作るものがなくなったあと、ギターを作るようになったんですよね。もちろんギブソンやフェンダーには絶対かなわないので、最終的には買ったほうがいいなと思うんです。でも切ったり削ったり、色を塗ったりしてるときに、もう何十時間でもやってられるっていうくらいハマってて。

――時を忘れるくらいのめり込むんですね。

斉藤 そうですね。ツアーが終わって、時間ができるとやってるんですけど。その途中経過を、またLINE会に送ったりして。最初のころはみんな「ワーッ!」とか言ってくれたけど、そのうちまたかみたいな(笑)。だんだん反応が薄くなってきましたね。

――民生さんにも和義さんにも、そうやって音楽や趣味を楽しんで、肩肘張らずに生きる自由人のイメージがあります。