たた オーナーという夢を叶えたら、次の目標が見つからなくなっちゃったんですよ。人生の意味が分からなくなってしまって。
あと、本社の人から「コンビニのオーナーは中で働くものだ」って言われていたので、「じゃあパートさんに任せて自分は中の仕事をしよう」って、店頭はパートさんに任せてバックヤードで仕事していたんです。そしたら動かなくなるわ、廃棄は食べるわ(笑)。
オーナーだから商品も自分で買っているわけだし、もったいないじゃないですか。それで、朝からシュークリームを食べ、エクレアを食べ、カツ丼を食べ…。夜になるとフライヤーの廃棄も出るんですよ。また丁寧に、うちのアルバイトがメンチカツとかを袋に入れて机に置いておいてくれるんですよ。「もったいないし、あるなら食べるか」というのを繰り返していたんです。
──生活も不規則になりがちですしね。
たた そうですね。当時は仕事が終わって、夜になったら二丁目で飲んでいたので。睡眠時間もなくなるし、すごい生活でした。
それでどんどん太って。二丁目でもブスはモテないので、太るほど誰からも相手にされなくなってくるんです。でも、コンビニオーナーでお金だけは持っていたので。
若くてきれいだったころは自分がおごってもらえる側だったのに、だんだん自分がお金を払う側に変わっていったことに気づき始めたんです。遊びに行くのも同伴という形でしか遊べなくなっちゃったんです。
──立場がかわってしまった。
たた そう。ご飯は必ず僕のおごりで、終わった後は「じゃあ、お店に来てね」みたいな。僕としては「違う違う、仕事じゃなくてプライベートで仲良くしてほしいのに」って思うけど、でも、わかってたんですよ、内心は。自分がもう誰からも相手にされなくなっていることに。まわりから見たら「いつも金を払わされてて、かわいそうなやつ」になってたんですよ。自分でもかわいそうだなと思って、自分自身を。
それで、「変わりたい」って思ったんです。
どうやって120→57キロの減量を?
たた それで「もう1回頑張らなきゃ」って思っていた時に、たまたま「金スマ」でE-girlsさんのドキュメンタリーを見たんです。それまでは「どうせイケメンや美人なんて生まれた瞬間からキレイなんだろ」って思ってたんですよ。でも、みんなめちゃくちゃ努力していたんです。
それを見たときに、「こんなにかわいい子たちがあんなに頑張っているのに、自分は何をやってるんだ」と、謎のライバル意識が芽生えて(笑)。じゃあダイエットをもう1回するしかないだろう、と思って、まずは腹筋10回から始めたんです。
──そこから120→57キロのダイエットにつながるわけですね。何をしたらそんなに痩せられたんですか?