ーー学校にはメイクはしていっていないんですか?
じゅな していないです。基本メイクはダメなので。すっぴんで行っています。
「2年ぶりだったし、新入生って感じでした」
ーー別室登校から教室登校になったわけですが、クラスメートとはすぐに馴染めましたか。
じゅな いや最初は気まずかったです。小学校からの幼馴染もいたんですが、2年ぶりだったし、話したことない子もたくさんいて。新入生って感じでした。今でもクラスの全員とは話せていないんですが、授業中のグループワークや体育などの集団授業を通して、少しずつ仲良くなっています。
授業も最初は全然ついていけなくて。周りよりも授業のペースが遅かったので、理解するのが大変でした。
ーー体育祭や文化祭はいかがでしたか。
じゅな 初めての参加だったので、「あ、こんなに盛り上がるんだ」みたいな。あまり話したことない子とムカデ競争したりして。すごく楽しかったです。
あと大縄跳びも新鮮でした。みんなで力を合わせてやるっていう経験がなかったので、仲は深まりましたね。文化祭でも初めて合唱に参加したりして。中学の青春を取り戻しています。
ーー休み時間は何をしていますか。
じゅな 先生とお話しすることが多いですね。別室登校だったので先生たちとすごく仲良くなったんですよ。職員室にもしょっちゅう行っていたので。だから担任の先生と過ごしたり、あとは校庭に行って1、2年生と遊んだりしています。
両親は「自分で決めたなら別にいいんじゃない」
ーーじゅなさんが教室登校になってクラスメートの反応はいかがでしたか。
じゅな 最初は結構話しかけてくれましたね。「黒髪にしたんだね~」とか。教室登校初日にすぐに他のクラスにも私が教室にいることが伝わったらしく、休み時間にみんなが見に来たりして。ザワザワしていましたね。何があったんだろうってびっくりしたんだと思います。
ーーちなみに黒髪にすることにご両親や先生はなんと言っていましたか。
じゅな 両親は「自分で決めたなら別にいいんじゃない」くらいの感じでした。「黒髪でもギャルできるなら両立して頑張ってね」って。両親には入学時に校長先生と話してもらったり、別室登校についてもなんとか教室に入れないかと学校に相談してくれたりと、いろいろ協力してくれたのですごく感謝しています。
先生は喜んでいました。「ようやく戻ってきてくれるのか」って。別室登校中はいろいろ気にかけてくれたり、対応で大変なところもあったと思うんですけど、最後にこの選択を応援してくれて嬉しかったですね。
写真=山元茂樹 /文藝春秋
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