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千尋は「愛人を殺した。自宅にいる」と110番通報し、駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。
「私は人を殺すために生まれてきたのか。どうして白と黒しかないのか。私はもう、男を作ってはいけないということが分かった。男が絡むと事件になってしまう。こんな私が生きていてもいいのだろうか」
その後の彼女は…
千尋は水準以上の美人だったが、近所ではバニーガールの格好をして立ちんぼのような行為をするなど、奇行が目立っていた。
田中さんと付き合う前、不動産を斡旋してくれた営業マンやカギを付け替えてくれた業者とも肉体関係を持っていたが、2人とも千尋の危険な雰囲気に気付き、「休日が合わないから」などと言って、短期間で去って行った。
裁判所は「極めて強い殺意をうかがわせる犯行だ。被告人の精神疾患は、責任能力に影響を与えるものとは認められない」として、懲役20年を言い渡した。