ファンの中には平成生まれの若い女性もいる。昭和のアイドルに詳しいレコード会社のプロデューサーは「ユッコの歌がZ世代と呼ばれる若い世代にも共感を呼ぶのは、淡い初恋に悩み苦しむ等身大の女性の心理を歌っているからではないか。世代を超えて共感を呼ぶんです」とみる。
「ユッコはやはり永遠のアイドルなんだなあ」と改めて思う。ファンはユッコが最期を迎えた場所に集まり、静かに思い思いの時間を過ごすことで、互いの絆を深めている。それが、この世知辛い世の中にあって、生きる支えになるのだろう。
レコードデビューしてから、わずか2年しか芸能界にいなかったが、存在感は大きい。
愛知県西部の愛西市郊外にあるユッコの菩提寺を訪れるファンの姿も絶えない。墓前はいつも供花で埋め尽くされているという。
遺書に残された「ごめんなさい」
自殺翌日の朝日新聞・朝刊社会面によると、自宅マンションには異性関係などを苦にしていたとみられる内容の遺書(便箋1枚)が残されていたとある。きちんとした字で「勝手なことをしてごめんなさい」と書いていたという。
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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】
▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)

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