「気持ち良く感じる自分もいて…」少年が打ち明けた葛藤
そのうちに性交するようになった。母が迫ってくるのは、部活のない水曜と日曜の夜が多い。母が酒を飲み始めるのが合図で、酔っ払って「お父さんに似ている」と言うのだという。
少年はトイレで自慰をして体が反応しないようにするが、母に口に含まれると反応してしまう。
「気持ち良く感じる自分もいて、楽しんでいたところもある」と少年は吐露した。「拒絶できない自分が悪い」と言う少年に、梅原さんは「体の反応としての射精と、行為に加担しているかどうかは別のこと」「あなたは悪くない」と繰り返し伝えた。
梅原さんは児童相談所(児相)に助けを求めることなども勧めたが、少年は「母を捕まえてほしいわけではない」などと固辞した。住所や名前は聞かないからこそ相談してくれている少年の気持ちを考えると、無理やり児相や警察に通報することはできない。梅原さんは少年を励まし続けた。
母は「お父さんに抱かれている気持ちになれる」と…
その後も、少年からはLINEやメールでの連絡が続いた。
「日曜日に(母が)お酒飲んで襲われた。(今日は避けるために)いまから友達のトコ行きます」
「お母さんとはその後、何回かSEXしてしまっています。精神不安に陥るって言われると断ることができなくて。お父さんに抱かれている気持ちになれると言われます」
「今日はお母さんの仕事納めなんです。いま、お母さんは飲んでいます。今日もか……って思うと気分が重くなります」
「これを最後にするからね、って毎回お母さんが言うんですが、全然ですよ。お母さんがかわいそうで断固断れない僕も悪いんですけどね」
