テレビで、知名度の広がり方が0から100になると思ってたけど
―― 『共感百景』では、芸人さんとか作家さんとか、異業種の方と一緒になると思うんですけど、そういう方たちとは何か交流とかってあるんですか。
吉田 そうですね……、ある作家の方とは一緒に格闘技を今習ってます。
―― 格闘技って何を習ってるんですか。
吉田 ブラジリアン柔術とかグラップリングとかです。体鍛えたいなと思って。自分がこんなに何もしないのは、まず根本的な体力がないからじゃないかって思ったんですよ。でもただの筋トレだと続かなそうだから、やってたらいつの間にか筋肉ついてたみたいな感じがいいなと思って。それで少人数でできるものは何かって考えてたら、格闘技かなと思って。
―― 『共感百景』はのちにテレビになったじゃないですか。やっぱりライブとは反響も違うと思うんですけど、どうでしたか。
吉田 うーん、どうなんですか。まぁ地元の友達に「観たよ」って言われるとか、そのぐらいですけどね(笑)。
―― そうですか……(笑)。一番最初にテレビに出たのって、『未来ロケット』ですか。
吉田 たしかそうだと思います。
―― 今注目のアーティストという感じで紹介されていたと思うんですが、その時は周りから何か言われましたか。
吉田 いやないですね。
―― そうですか……(笑)。期待はしてました?
吉田 テレビに出ることで、知名度の広がり方が0から100になるくらいの違いがあったりするのかもなと最初は思ってたんですけど、でもやっぱそこまでみんな観てない(微笑)。2人くらい、友達から放送されてる時間にLINEきたとか、そんなことはあったかもしれないですけど、本当にそのぐらいですね。
『タモリ倶楽部』で見たタモリさんのカッコよさ
―― でもさすがに『タモリ倶楽部』に出るとちょっと反応は違いませんでしたか?
吉田 『タモリ倶楽部』は大きめでしたね。地元でもやってるし。あとはタモリさんの存在が大きいです。親の世代でも、タモリさんにはリスペクトがあるっていうのがわかりました。『タモリ倶楽部』に出て、実家の態度も少しやわらかくなったかなって感じましたから。
―― 実家を継がない長男への態度が軟化したんですね(笑)。『タモリ倶楽部』に出演するきっかけは何だったんですか。
吉田 おそらく『共感百景』の番組をスタッフの方が観てて呼んでくれたんだと思います。
―― そのオファーがきた時ってどう思いましたか。
吉田 ホントにいいんだ、俺で? って思いましたね。だって『タモリ倶楽部』って、ある意味テレビ界の一つの山のてっぺんぐらいの感じで思ってたので。もういいんっすか、みたいな(笑)。
―― 実際に出られて、驚いたこととかはありましたか?
吉田 僕ら楽屋とかで準備して、ここで立っといてとスタッフの方に言われて待ってるんです。するとタモリさんがどこからか歩いてきて、そのままスッと「それでは」みたいな感じで始まるのが、おぉ、カッコイイなって(笑)。
―― へぇー。番組には何度も登場していて、「芸人に向いてるよ」「元気がないのがいいねえ」なんて言われるくらい毎回タモリさんにすごく気に入られていますよね。その実感みたいなのってありますか?
吉田 あんまりないんですよ(笑)。観た人から「気に入られてるね」ってよく言われるんですけど、僕としては「あっ、俺気に入られてるな」って感じは特別ないです。まぁ、ありがたいことに結構番組に呼んでくれてるから……、って別にタモリさんが呼んでくれてるわけじゃないんだけど(笑)。