身長153センチ、体重60キロのインフルエンサー・あやのさん(26)。肥満体型が理由で学生時代に壮絶ないじめを受け、無理なダイエットも経験したという。しかし今はダイエットをやめ、SNSで身長・体重を公表してポジティブな発信を続けている。
体型にコンプレックスを抱いていた彼女は、なぜダイエットをやめたのか。SNSで体型や容姿を批判してくる人に対して、どんな思いを抱いてるのか。話を聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く)
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結婚前提で同棲していた恋人の浮気が発覚
――あやのさんは現在はインフルエンサーとして、ボディポジティブな発信で注目を集めています。しかし過去には、壮絶なダイエットを経験しているそうですね。
あやの 社会人になってから付き合った彼氏とは、結婚を前提に同棲をしていました。その彼が事あるごとに、「痩せた方が、ウエディングドレスが似合う」と言ってきて。
高校生の時にハードなダイエットをした経験から、世間一般的な“きれい”と言われるスタイルを保つより、たとえ肥満体型でも、ごはんを自由に食べられることの方が、私にとっての幸せだとは分かっていました。でも、彼に嫌われたくない一心でダイエットを再開して、当時58キロあった体重を、52キロまで落としたんですよ。
――すごい努力です。彼の反応はどうでしたか?
あやの それが、痩せた直後に彼の浮気が発覚したんです。しかも浮気相手は、とても細い女性。私が一生懸命ダイエットしている間、2人は私のことを「デブ」と馬鹿にして笑っていました。
それだけが原因ではないのですが、結局彼とは別れることになりました。そのあと、別れたショックでご飯がほとんど食べられなくなって、一時期は40キロ台まで体重が落ちてしまいましたね。
「お願いやから、ご飯食べて」母が泣きながら懇願
――辛い経験でしたね……。
あやの 彼のために頑張ったのに、彼は私のことをまったく見ていなかった。それどころか、細い女性と浮気していた。「やっぱり、太っていると幸せになれへんのかな」「太ったままだと、誰からも好きになってもらえないかもしれん」と、ショックでどうしようもなくて。
彼と別れたから、もうダイエットする必要はないのに、太るのが怖くて食べられない。ご飯を口にいれると、罪悪感で押しつぶされそうになってしまう。
同棲をやめたあとは実家に戻ったのですが、母から毎日のように泣きながら「お願いやから、ご飯食べて」と懇願されました。それでも、1ヶ月くらいはほとんど食事ができない日々が続きました。