東大阪市の山中などで、国土交通省職員の神岡孝充さん(52)の切断された遺体が見つかった事件で、死体遺棄の容疑で大木滉斗容疑者(28)が逮捕された。
「大木に似た男がスーツケースを引っ張りながら山に向かっていく様子が防犯カメラに映っており、防犯カメラのリレー捜査によって容疑者の特定に至りました。大木は今月2日、和歌山県の三段壁付近をうろついていたところを発見され身柄を確保。その後の捜査で大木が大阪で被害者のキャッシュカードで50万円ほどの現金を引き出していたほか、京都市内のコンビニでも現金を引き出す様子が防犯カメラに映っていたことがわかっています。警察は大木の単独犯行とみて捜査を進めている模様です」(社会部記者)
大木はなぜこのような残虐な行為に手を染めてしまったのだろうか。事件を受けて、大木の母A子さんが「週刊文春」の単独インタビューに応じ、のべ5時間にわたってその胸の内を明かした。
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「息子がとんでもないことをしました。被害に遭われた方とその遺族の方々には本当に申し訳なく思っています。ただ、私たちも滉斗がなぜあんなことをしてしまったのか分かりません。恥ずかしながら私はこの4年ほど息子に距離を置かれていました。私が知っている限りでは人を殺めてしまうような子ではありません。きっと私の知らない間に息子は遠くに行ってしまったんだと思います……」
今となっては簡単には乗り越えられない「溝」が生まれてしまった母と息子だが、昔は仲が良かったという。
「滉斗は本当は目立ちたがり屋なんです。小学生の時は応援団長をやっていましたし、行事があるごとに手を挙げてね。ピアノは小さい頃からやっていて、中学は硬式テニス部、高校は軽音学部でバンドをやってました。それで何かの発表会の時はよく私に見に来て欲しいって言ってたんです。大学の音楽サークルのライブまで来てって言われてましたよ。(母親を呼ぶのは)男の子にしては珍しいでしょう?」