「彼は明るくて、でも人一倍勉強も頑張る努力家でした。それがどうしてこんなことに……」

 国土交通省職員の神岡孝充(たかみち)さん(52)が、東大阪市の山中などで遺体をバラバラにされた状態で発見された事件。2月3日、死体遺棄の容疑で逮捕されたのは大木滉斗(ひろと)容疑者(28)だった。

大木滉斗容疑者 ©︎朝日新聞

「容疑者は、犯行当日の12月28日、キャリーバッグと保冷バッグを用いて、遺体を運搬。髪の長さが肩下まである金髪のかつら姿に変装し、電車を乗り継いで遺棄現場に向かった。神岡さんの死因は窒息死で、頭部は死後に切断したと見られる。府警は殺人容疑も視野に捜査を進めています」(社会部記者)

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防犯カメラに収められていた犯行当日の大木容疑者(動画は「週刊文春 電子版」で公開中)

被害者は国土交通省に勤務していた

 神岡さんは、国土交通省で、本省航空局管制課係長、大臣官房危機管理官付テロ対策官、航空局安全部安全企画課専門官などを歴任。大阪にある航空保安大学校に赴任したのは2022年4月のことだった。

「赴任時の役職は航空保安大学校事務局会計課長。学校で必要な機材の入札を発注、管理するなど予算に関する業務などを扱う役職です。真面目な人柄の神岡さんには適任だったんじゃないでしょうか」(国交省関係者)

 小学校、中学校、高校まで同じ学校で過ごしたという同級生が重い口を開く。

「もともと故人について話すつもりはなかったんです。でも、ネットで孝充について好き勝手なこと書かれているのを見ちゃってね。彼の本当の姿を伝えてほしいんです」