興行収入16億円のヒット映画『帰ってきた あぶない刑事(デカ)』でハマり役の“薫ちゃん”を演じ、今年も1月10日公開の新作映画『サラリーマン金太郎【暁】編』では「金髪のきれいなお婆ちゃん」で話題を集めた浅野温子(63)。

 浅野は1961年3月4日生まれ、東京都大田区出身。15歳で山口百恵主演映画『エデンの海』(76年)のオーディションに合格して初映画出演。

浅野温子 ©文藝春秋

16歳で初ヌード、海辺の小屋に同級生を招き入れ…

 16歳の時には若松孝二監督の『聖母観音大菩薩』(77年)の女子中学生役で初ヌードと濡れ場を披露する早熟ぶりだった。暴漢に襲われて自死を決意するも、海辺の小屋に同級生を招き入れ「抱いて」と懇願する。

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 アルバイトをしていた巫女の衣装を脱ぎ捨てて全裸になり、惜しげもなくバストトップをさらして狭い小屋の中で激しい絡みを繰り広げた。「もっと激しく、忘れさせて!」と叫びをあげるが表情にはあどけなさが残り、背徳的な美を漂わせていた。

 17歳で出演した映画『高校大パニック』(78年)でもヌードを披露。学校を占拠した暴漢学生の人質となり、あろうことか犯人を狙った警官の流れ弾に当たってまさかの絶命。立てこもり犯の男子生徒が被弾箇所を確認しようと胸をはだける。赤い血のりと白い肌のコントラストが艶めかしい。

「スローなブギにしてくれ」

 20歳の時には角川映画『スローなブギにしてくれ』(81年)などの話題作に次々に出演。20以上年がはなれた山﨑を相手に文字どおり体当たりのベッドシーンを演じた。ベッドに押し倒されるシーンでは倒れ込んだ浅野の上に山﨑が覆いかぶさる。

 最初は抵抗していた浅野の吐息がスピードを増し、やがて自ら求めるようになっていく。低音ボイスのあえぎ声も官能的だった。