2024年11月の兵庫県知事選挙の当選翌月、公職選挙法違反の疑いで刑事告発を受けた斎藤元彦・兵庫県知事(47)。職員の自死に端を発し、今なお騒動が収まらない兵庫県政。斎藤知事の周りで何が起きてきたのか。自死職員に対する“告発者潰し”の動きから捜査の新展開まで、30本以上に及ぶ週刊文春の記事の一部を紹介しながら「斎藤知事は何をしたのか」を振り返ります。
斎藤元彦知事とPR女性社長・折田楓 SNS解析記録を入手した!《当局も注目》
「中間総括報告書」と題された4万字近い文書。昨年の兵庫県知事選で再選した斎藤元彦氏(47)の選挙運動に、PR会社「merchuメルチュ」の折田楓社長(33)がどのように関与していたかが解析されている。神戸地検と兵庫県警がメルチュへの強制捜査に踏み切ったのは、この文書を入手して間もなくのことだったーー。
自死した元兵庫県議・竹内英明氏を追い詰めた立花孝志とSNSのデマ地獄《故人は「もう立花氏には関わりたくない」と漏らしーー》
1月18日午後8時前。兵庫県姫路市のある住宅の前に、パトカーや救急車が止まった。変わり果てた姿で見つかったのは、元兵庫県議の竹内英明氏(50)。昨秋まで、県議会の百条委員会で斎藤元彦知事(47)の数々の疑惑を舌鋒鋭く追及してきた人物だった。
斎藤元彦&キラキラPR女社長 「公選法違反疑惑」の決定的証拠LINEを独占入手!〈Sns監修はメルチュさんに〉
昨年11月の兵庫県知事選において、「SNS運用は斎藤本人と陣営で主体的に行った」との説明を繰り返してきた斎藤元彦氏(47)。「週刊文春」は、10月に斎藤陣営の広報担当者が神戸市議との間で交わしたあるLINEのやりとりを入手した。そこには斎藤氏の主張を覆す、重要な証拠メッセージが残されていた——。
斎藤元彦・兵庫県知事代理人がキラキラPR女社長に口止め工作していた
週刊文春は、merchuが2022年に県の地域情報アプリ「ひょうごe-県民アプリ」のリニューアルを担当した際の資料を入手。県は東京都内のソフトウェア開発企業とシステム運用保守業務について契約を結び、同社からmerchuに一部の業務が再委託されており結果的に県からmerchuには同年6月から10月まで66万円が流れていたことがわかる。斎藤氏の1期目から両者の関係は存在したのだ。
兵庫県知事・斎藤元彦(46)パワハラ告発 元局長を自死に追い込んだ「7人の脅迫者」
今年3月、斎藤元彦知事のパワハラやおねだり疑惑など兵庫県政が抱える7つの問題点を糾弾した文書は当初“怪文書”扱いされた。それから4カ月、文書は今、県政を大きく揺さぶっている。作成者の死と引き換えに――。(初報)
《斎藤元彦兵庫県知事パワハラ告発問題に新展開》告発職員への「事情聴取音声」独自入手! “抗議の自死”の3カ月前に強い口調で詰問
兵庫県で2か月半の間に2人の職員が自殺した問題を巡り、批判にさらされている斎藤元彦知事(46)。「週刊文春」は、斎藤氏のパワハラなどを告発する文書を作成した県職員X氏(故人)に対し、県側が行っていた事情聴取の音声を入手した。(音声全編はこちらの記事で公開中)
“公選法違反”疑惑を生んだ斎藤元彦(47)とPR女社長「会議室の蜜月」《折田楓氏は知事肝いり3大会議に抜擢されて…》
11月25日、東京・千代田区の都道府県会館。1週間前に劇的な選挙戦を制して兵庫県知事の座に返り咲いた斎藤元彦氏(47)は、約60人の報道陣に取り囲まれていた。笑顔はなく、額には脂汗が浮かぶ。
「公職選挙法に違反するような事実はないと私は認識しています」
約10分間で10回も同じフレーズを繰り返し、しまいには苛立った記者から「それは分かったから!」と遮られるのだった。
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