2/2ページ目
この記事を1ページ目から読む
夫は二日酔いで頼りにならないし、結局その場は『そうですねー』と曖昧に答えるしかなくて。あとから義妹の旦那さんがいるところで、義母が『任意保険、ウチの車でも大丈夫?』と聞いてきました。
旦那さんはキョトンとしていましたね。やっぱり、義母が勝手に動いていたんですよ」
義妹夫婦の送迎はなくなったが代わりに毎回イヤミが…
どうやら「義弟の任意保険で他車を運転できるか」を確認する体で、皆がいる場で車を貸す話を持ち出したわけである。義母としては、「お兄ちゃんが車を貸してくれる」というのを既成事実として義妹側に伝えたかったのかもしれない。
「経緯を説明すると、旦那さんは『いやいやごめんなさい、電車で行きますから大丈夫です』って。
それからは義妹夫婦で何か話し合ったのか、空港への送迎も遠慮してくれるようになりました。義母は義妹家族が到着すると毎回、私への当てつけっぽく『電車だと大変でしょう』なんて話していますけどね」
親族関係においては、「家族であること」を口実として、「所有物の共有」や「労力の提供」を要求する人間が一定数いるようだ。それなら真っ先に本人が犠牲を払えばいいわけなのだが、しきりに「家族」を強調する人たちにかぎって、自分は「搾取する側」から動こうとはしないものである。
