どうしたってヨソの家のお財布事情は気になるもの。とくに「義理の家族」という近くて遠い関係性にあっては、経済感覚のギャップがモヤモヤを生むこともしばしばだ。

 ここで紹介するのは、いわゆる「姑」の立場から息子を案じる60代の本村さん(仮名)。どうやら「息子の妻の金遣い」に思うところがあるようだ。

写真はイメージ ©takasu/イメージマート

一流企業勤務の息子を「ATM」扱い?

 本村さんの息子である裕太さん(仮名)は、現在30代で妻の春奈さん(仮名)と3歳の子と暮らしている。上場企業に勤務しており、本村さんにとって自慢の息子だというが、その暮らしぶりが「割に合わない」ものに映るのだとか。

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「わが家は決して裕福ではありませんでした。こちらの苦労を知ってか、裕太も聞き分けのいい真面目な子に育ち、たまの外食ではいつも一番安いメニューを『これがいい』と選ぶ子でしたね。

 独り立ちしてからも倹約しつつ、少しずついいものを身につけるようになり、すっかり安心していたのですが……。結婚してから、状況が大きく変わってしまいました。裕太は同年代でもかなり稼いでいるはずなのに、今は小遣い制で月に2万円しか使えないのだそうです」

 裕太さんが勤める企業では、30代前半で平均年収が700万円台後半に上るという。それに対する小遣いとしてはたしかに少ないように思えるが……。そのぶん、教育費などに使っているわけではないのだろうか。

「ベビーカーや外行きの服は、いいものを揃えているみたいですけど。でも、うちに帰省してくるときは、見るからにお下がりの古びた服ばかり。

 そのくせ、息子の妻は会うたび違うバッグですし、家の車もほとんど春奈さんの通勤のためだけに、ボルボの700万円くらいする車種に買い替えていて。

 裕太は『女の人は色々身なりで判断されるしね』といいますが、それは男性だって同じじゃないですか。

 もっと納得いかないのが……」