結婚生活では「価値観のすり合わせ」が大切で、それは夫婦間にかぎらず「義理の家族」との関係にも当てはまる。
年に数回しか会わない間柄であっても、「過干渉」や「マウント」など、価値観のギャップに苦しめられている人も多いのではないか。ここでは、「夫の兄の妻」との関係に悩む30代女性の内藤さん(仮名)の相談を取り上げたい。
地方の豪邸に住む義姉から「家と車」のマウント
普段は東京西部のベッドタウンで、夫と2人の娘と暮らしている内藤さん。共働きで数年前に戸建てを購入し、周辺環境にも満足していると話す。
ところが年に数度、長野にある夫の実家に帰省した際は、義姉との関係にゲンナリすることがあるという。
「夫の兄の奥さんは以前からマウント気質で、私が20歳の頃から使い続けているバッグを見て『すごい、それまだ使ってる人いたんだ』とか、会うたびカチンとくる言い方をするんですよね。
とくに私たちが都内で30坪ほどの建売住宅を買ってから、どんどんマウントが酷くなっているんです。長野でずっと暮らしてきた義姉にとって、『東京で狭い家に住む』という価値観は理解しがたいようで。
『子ども部屋、ウチのファミクロと同じ広さだ』とか、『テレビまで近くない? 小さいうちから眼鏡は可哀想だよ?』とか、いちいちイヤミったらしいんですよ」
聞くと、都内で暮らす内藤さん家族に対し、義兄家族は長野から出ることなく、義両親の家から歩いて10分ほどの距離に家を建てたのだとか。距離の近さゆえ、義両親との関係性にも差が出ているようで……。